診療のご案内

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重症外傷

顔面外傷と重度四肢外傷

九州大学病院形成外科では救命救急センターと協力して、重症外傷の治療を行っています。また、通常の顔面外傷に対してはより低侵襲で傷の目立たない手術治療を行っています。

顔面皮膚・軟部組織損傷

顔面には、涙道・顔面神経など重要な器官があります。皮膚やこれらの損傷に対して、できるだけ傷跡が残らないように縫合処置を行います。

顔面骨骨折

顔面骨骨折

顔面の骨は薄く、スポーツ・転倒・自動車事故などで容易に骨折します。

眼窩骨骨折では、物が二重に見える「複視」という障害がおこります。上顎・下顎骨折では、咬合に支障を来します。顔面骨は脳・眼球・顎と接しており、顔面骨折では、上記のような機能的な障害を残すほか、顔面の変形など整容的な後遺症を起こします。したがって、受傷早期に適切な治療が必要です。

当科では、できるだけ傷跡が残らない切開法や内視鏡を用いた低侵襲なアプローチも行っております。また、固定に使うプレートは通常、チタン製(金属)ですが、特に小児では、骨折の程度により、数年で吸収されるプレートを使う場合もあります。下顎に関しては口腔外科と協力し、咬合を回復できるように治療を行います。

陳旧性顔面骨骨折

日時が経過した顔面骨折後の変形・眼球陥凹など(陳旧性顔面骨折)は、治療が困難なものの一つです。このような場合はクラニオフェイシャルサージャリー・ナビゲーションシステムの技術を応用した顔面骨骨切り術による治療を行っています。

顔面骨折症例

外傷で当院救急救命センターに緊急搬送され、救急救命センター、口腔外科、形成外科合同で治療を行いました。上顎Le fortⅡ型骨折及び下顎体部骨折を認めました。結膜、犬歯窩、及び皮膚小切開を用いて上顎骨折整復固定術を行いました。術後、骨癒合が得られ、咬合・顔面の形態も回復しました。

重度四肢軟部外傷

当院救急救命センターでは3次救急医療、重症外傷に力を入れています。重症外傷治療では、チームワークが大変重要になります。当科では血管・神経・軟部組織の欠損を伴う重度四肢軟部外傷に対し、救急救命センター、整形外科などの診療科と共同で緊急手術を行っています。

血行再建症例
交通外傷で当院救急救命センターに緊急搬送され、救急救命センター、整形外科、形成外科合同で治療を行いました。脛腓骨骨幹部骨折、軟部皮膚損傷、前脛骨動脈、後脛骨動脈損傷による足部の血流障害が見られました。緊急で前脛骨動脈を静脈移植で再建し、後日植皮術を行いました。骨折手術を整形外科で行い、術後半年の段階で骨癒合が得られ、独歩可能になりました。
重症外傷

外来受付時間

初診
8:30-11:00
再診
8:15-17:00 (自動再来受付機)
8:20-17:00 (窓口受付)
休診日
土・日・祝日、年末年始

九州大学病院

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