診療のご案内

診療のご案内

難治性潰瘍とは

身体の皮膚が何らかの原因で無くなり、脂肪や筋肉などの皮下組織が露出している状態を潰瘍と言います。痛みや、感染、出血などの症状を伴うことが多く、難治性とあるように治癒までにかなりの時間を要することも多い疾患です。

潰瘍ができる原因や種類

  • 褥瘡(じょくそう)、床ずれ
    骨の突出部(お尻の仙骨など)にできやすく、皮膚や皮下組織が自分の体の重さなどで圧迫される時間が長いと、局所的に血流が閉ざされてしまい、その部位の組織が腐って(壊死)しまいます。
  • 糖尿病性(神経原性)潰瘍
    糖尿病が進行すると、末梢の神経(感覚や運動、自律神経)障害が起こることがあります。感覚がないため傷に気づかなかったり、運動神経障害によって筋肉が萎縮して、例えば指の曲げ伸ばしができず変形することで潰瘍ができます。
  • 静脈うっ滞性潰瘍
    下肢静脈瘤などにより静脈の流れが悪くなりうっ滞することで、周囲の組織もうっ滞し、潰瘍ができます。
  • 動脈性(虚血性)潰瘍
    血流が悪いと十分に組織に栄養が行き届かず、虚血の状態に陥り、皮膚は徐々に腐って(壊死)しまうことでできます。重症下肢虚血(CLI)となっている方が多いです。
  • 放射線潰瘍
    放射線治療でも線量や種類、照射方法によって症状は様々ですが、大量の放射線照射を受けた後に生じる皮膚障害から皮膚壊死を起こすことがあり、潰瘍になる場合もあります。
  • その他
    感染や膠原病(リウマチなど)、薬剤漏出性なども原因としてあげられます。

治療方法

まず原因の特定を行い、治療方針を決定します。問診や既往歴を踏まえ、血液検査や生理機能検査、画像検査も行います。

  • 原因疾患の治療
    例えば糖尿病性潰瘍ならばもちろん糖尿病の治療をしなければ治癒に至りません。
  • 保存的治療
    潰瘍の性状によって様々な軟膏を使用します。また患者さんの栄養状態も潰瘍の治癒に深く関係するためNST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)が介入していきます。また陰圧閉鎖療法といった機械を使っての治療も行います。
  • 外科的治療
    腐った(壊死)組織を取り除くデブリードマンという手術を行い、皮膚が欠損している部位に植皮手術や皮弁手術を適宜行います。

http://www.jsprs.or.jp/member/disease/ulcer/ulcer_02.html
(日本形成外科学会HP「形成外科が扱う疾患」へリンク)

外来受付時間

初診
8:30-11:00
再診
8:15-17:00 (自動再来受付機)
8:20-17:00 (窓口受付)
休診日
土・日・祝日、年末年始

九州大学病院

〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
  • 092-641-1151 (代表)
  • 092-642-5163 (時間外受付)
  • #
  • #

ページトップ